情報化施工について
情報化施工は、建設生産プロセスのうち「施工」に注目して、ICTの活用により各プロセスから得られる電子情報を活用して
高効率・高精度な施工を実現する新たな施工システムの総称です。
さらに施工で得られる電子情報を他のプロセスに活用することによって、建設生産プロセス全体における生産性の向上や
品質の確保を図ることを目的としています。
現在では、
1.建設機械のマシンコントロール技術
2.TS・GNSSによる出来形管理技術
3.ICTを活用した新たな品質管理技術
4.施工情報の統合管理技術
などの技術が多く使われております。
計測した出来形計測点(道路中心線形又は法線、法肩、法尻等)の3次元座標値から、幅、法長、高さ等を算出するので、従来の巻尺。レベルによる幅、長さ、高さ等の計算は不要となります。
1.計測の準備作業が軽減でき、また計測時間も短いために出来形管理が効率化します。
2.計測から帳票作成までシステムでデータ処理できるので帳票作成が効率化し、データ転記のミスも防ぐことができます。
3.出来形計測と同時に現場で設計値と比較できるので出来形不足などが迅速に発見でき、速やかに施工にフィードバックできます。
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従来の管理 |
TS出来形 |
測定機器など |
巻尺・レベル |
トータルステーション |
計測値記録 |
野帳に記録 |
3次元座標値を自動記録 |
計測方法 |
断面毎に準備・計測 |
計測線上を移動しながら計測 |
出来形帳票・出来形図 |
野帳・データを確認の上、 ソフトウェアへ入力 |
出来形計測データを 直接取り込み自動作成 |
3次設計データを元に、施工機械のガイド又は自動制御する技術。
国土交通省では平成25年(2013年)一般化に向け、普及促進に向けた取り組みとして総合評価における優遇措置や、成績評定における加点の実施が行なわれます。
TS・GNSSの計測技術を用いて、施工機械の位置情報・施工情報及び現場状況(施工状況)と設計値(3次元設計データ)との差異を車載モニタを通じてオペレータに提供し、操作をサポートする技術(機械操作はオペレータが行う)
マシンガイダンス技術に施工機械の油圧制御技術を組み合わせて、設計値(3次元設計データ)に従って機械をリアルタイムに自動制御し施工を行う技術
測量で利用可能な3次元データの交換用標準フォーマットです。
LandXMLには以下の2種類があります。
1.LandXML Alignment(アライメント/線形)
2.LandXML Surface(サーフェイス/面データ)
詳しくは国土交通省総合政策局建設施工企画課の「情報化施工の本格普及に向けた取り組み」をご覧ください。